アスレティックトレーナー・新井康希先生

腰を守れる体を作ろう

書籍『あなたの腰痛が治らないのは治し方を間違えているから』(アスコム)の中で、「腰以外の体の硬さ」が腰痛を慢性化させることがあると述べました。

人間の体は、よく動くべき部分と、安定しているべき部分が交互に連なってできています。それが「ジョイント・バイ・ジョイント・セオリー」の考え方です。
このセオリーにならえば、腰は安定しているべき部分。
なのに、動くべき部分が硬くて動きにくいと、腰を無理に動かさないといけなくなって、腰痛の原因になります。

そこでこのページでは、自分の体の硬さを確かめる方法を、動画付きで解説します。
もし硬い部分があったなら、その硬さを解消すれば、やがて腰痛が消えるかもしれません。

「足首の硬さ」のチェック方法

まずは本の中でも触れた、足首の硬さを確かめる方法です。
やり方はとても簡単。
まっすぐ立った状態から、足の裏を床につけたまま、しゃがんでみるだけです。

足首が柔軟な人であれば、難なくしゃがむことができます。
このときのチェックポイントは、お尻がかかとについていること。

なんとかしゃがめるけども、お尻がかかとにつかない人は、足首が硬い人です。
しゃがむことさえできないとか、無理にしゃがもうとすると後ろに倒れてしまう人は、さらに足首が硬いといえます。

「胸椎の硬さ」のチェック方法

次は腰の上の部分にあたる「胸椎」の硬さを確かめます。

チェックするのは、胸椎が左右に回旋する動きです。
イメージしにくい人は、動画を見てみてください。

うまく胸椎が回旋しないと、その分だけ腰に無理な回旋の動きが生じます。
「ジョイント・バイ・ジョイント・セオリー」では、腰は安定しているべき部分ですから、無理に動くと腰痛の原因になります。

自分でできるチェックの方法は以下の通りです。

  1. 立って、両腕をまっすぐ前に伸ばす
  2. 腕を伸ばしたまま、手のひらをくっつける
  3. 手のひらをくっつけたまま、腕を右に動かす
  4. 同じように、腕を左にも動かす

チェック方法の3、4の動きでは、みぞおちのあたりから動かすことを意識してください。

このチェックで、手のひらを離さずに十分左右に動かせれば合格です。
手のひらが離れてしまったり、腰から下まで捻ってしまうようだと、胸椎が硬いということになります。

動画で実際の動きを確認してみてください。

「股関節の硬さ」のチェック方法

股関節も腰と連動していて、よく動かないといけない部分です。
股関節の場合は、内側に閉じるような動き(内旋)と、外側に開くような動き(外旋)の2つをチェックします。

トレーナーとして可動域をチェックする方法はいくつかあるのですが、ここではみなさんが簡単に実践できる、簡易的な方法を紹介します。

1)内旋の動きをチェックする

イスに座って、足を組んでみるだけで硬さがわかります。
右足を上に組む場合と、左足を上に組む場合、両方を交互にやってみてください。
組みにくいことがあれば、股関節の内旋可動域が狭い、つまり硬い証拠です。
いつも右足を上にして組むクセがある人が、左足を上にするとうまく組めないということはよくあります。

2)外旋の動きをチェックする

イスに座って、まず左足の膝の上に、右足のくるぶしのあたりを乗せてみてください。
これで右足の股関節の、外旋可動域がチェックできます。

股関節が十分に動く人は、右足が床に対して水平になるくらいまで外側に開くはずです。

股関節が硬い人ほど、股関節が開かずに、右足が床に対して垂直ぎみにしかなりません。

同じように、左足のチェックも行います。

言葉だけだとよくわからないと思うので、実際に動画で動きを確認してみましょう。

ページトップへ戻る