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荷物運びなどの最中、腰を痛めたことはありませんか?

「そのときは大丈夫でも、時間差で背中の痛みを感じる……」なんてことも。いったん腰を痛めてしまうと、しばらくは腰に力を入れられずいきめない、抜けるような痛みで困ること可能性もあります。

そこで今回は、荷物運びや引っ越しなどで腰痛にならない、腰痛を悪化させないようにするための対策をご紹介します。

腰に負担のかからない、荷物の持ち上げ方

荷物運びと腰痛1

一度痛めてしまうとクセになりやすい腰痛。できる限り悪化しないように気を付けることが大切です。

また、重いもののときだけに気を付けるよりは、普段から腰に優しい動作を身に付けておくのがベスト。

腰に疲れを溜めない、腰に負担のかからない動作を意識していきましょう。

持ち上げるときには、膝を曲げて体を近付ける

床に置いてあるものを持ち上げるとき、つい膝を伸ばしたまま行っていませんか?

この持ち上げ方は、ぎっくり腰にもなりやすい危険な動作。必ず膝を曲げて、荷物を体に引きつけて持ち上げましょう。

荷物運びのときも、体に引き付けて持ち運ぶようにすると安定しますよ。荷下ろしの際も、同じように行ってください。

方向転換をするときには、腰をひねらずに体ごと

荷物を積み込むときや移動させるとき、腰だけひねる動作も腰に大きな負担がかかります。特に仕事などで長時間この動作を行うと、たいてい腰を痛めてしまうことに……。

腰痛を防ぐにはひねらず、足も動かして体ごと方向転換を。足幅も軽く開いたほうが、上手に下半身を使えるのでおすすめです。

高い場所や狭い場所では、安定した姿勢が維持できるように

体を伸ばして高い位置で行うような作業や、体を十分に動かせないような狭い場所でものを運ぶときにも、注意が必要です。

こういった場所では体を動かしにくく、無理な体勢になりがち。高い場所の場合は踏み台などを準備する、狭い場所はできる限りスペースを確保できるようにするなどの手配を。

安定した姿勢で作業ができるように配慮をしましょう。

荷物運びなどの作業を終えたら、体をほぐすストレッチ

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長時間の作業や、引っ越しなどの慣れない場所での荷物運びは、心も体も緊張状態。荷物運び作業が終わったら、ストレッチで固まった体をほぐしましょう。

腰や背中を意識してほぐすことで血行も良くなり、腰痛改善にも効果が期待できますよ。

呼吸を十分にとって、ゆったりリラックスして行いましょう。

背中伸ばし

背中伸ばしは、作業の合間のリフレッシュにもおすすめ。全身を簡単に伸ばすことができます。

血行が良くなり、「すーっ」と体がラクになりますよ。

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  1. 足を腰幅程度に開いて立つ
  2. 両手を組み、そのまま天井に向けて伸ばす
    ※腕の位置を耳の横かやや後ろにして伸ばすと胸が開き、良く伸びやすい
  3. お腹、腰回りまで伸びるのを感じつつ、呼吸を5回繰り返す

猫背丸め

猫背丸めは背中にある、さまざまな筋肉を一気にリラックスさせるストレッチです。

肩甲骨同士をゆるめ、間をあけていくイメージで。

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  1. 足を腰幅程度に開いて立つ
  2. 体の前で両手を組み、息を吐きながら背中を丸め、手を遠くに伸ばしていく
    ※目線はおへそへ
  3. 伸ばし切ったところで、呼吸を5回程度ゆっくりと繰り返す

腰回し

骨盤周りの筋肉をほぐします。腰痛の緩和、ゆがみの改善に効果がありますよ。ゆっくりていねいに回すことがポイントです。

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  1. 足を腰幅程度に開き、両手は腰に置く
  2. 上半身や頭がぶれないように注意しながら、腰だけを右にゆっくり大きく5回ほど回す
  3. 左も同じように行う

引っ越しをするときにおすすめ!腰痛を防ぐ、作業前にできる準備

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引っ越しをする場合、いきなり作業に入るのではなく、腰痛予防のポイントを押さえた準備をしておきましょう。

「準備」というと少し面倒な響きに感じられるものの、痛めてから腰痛に対処するよりも、ちょっとした準備だけで安全に作業ができるなら、そのほうが結果的にラクになりますよ。

作業の前に、チェックしてみてくださいね。

重いものはテーブルや台の上に置く

重いものは床の上に置いてしまいがち。しかし、床から持ち上げるにはどうしても腰に大きな負担がかかってしまいます。

なるべくテーブルの上や台の上などに置き、持ち上げる距離を短くしておきましょう。

台車やキャリーケースを活用する

自分でなんとか持って行けるとしても、無理をせず、台車やキャリーケースを使用しましょう。なるべく、腰に負担をかけないようにすることが大切です。

ほかにリュックサックで運ぶというのも、手で運ぶよりも安定しやすくおすすめ。

腰まわりや背中の筋肉をストレッチする

これから酷使する腰まわりの筋肉、背中の筋肉をストレッチ。血行が良くなるほか、動きやすくなり、体への負担も軽減できます。

重いものを持った後や、だるさを感じたときにもおすすめですよ。

長時間の作業で疲れた体を癒し、ストレス解消にもなる3つの方法

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長時間の作業で疲れた体を回復させるには、どうすればいいのでしょうか。

腰痛の原因として疲労の蓄積はもちろん、注目されているのが「ストレス」です。長くストレスにさらされていることで、わずかな痛みでも強く感じたり、痛みが長引いてしまうといった弊害が現れます。

忙しい現代人は特にこのストレスがたまりやすく、ストレスをためないことは腰痛以外の健康にも重要なポイント。自分なりのリフレッシュできる方法を持っておくといいですね。

ここでは、疲れた体を癒し、ストレス解消にもなる3つの方法をご紹介します。

熱すぎないお湯で、ゆっくりと入浴

血行が良くなり、筋肉をゆるめ、ストレスを解消する効果もある入浴。効果を高めるためには、ゆっくりと入浴することがおすすめです。

まずは入浴前に水分補給を。しょうが湯やはちみつ湯などの温かい飲み物にすれば、体の内側から温まり、温浴効果が高まりますよ。

入浴は、40℃程度の熱すぎないお湯で。お気に入りの入浴剤でリラックスするのもいいですね。

寝る前に注意し、質のよい睡眠をとる

疲労回復に一番欠かせないのは、やはり睡眠です。質の良い睡眠をとると疲労回復だけではなく、ストレス解消にも効果がありますよ。

質の良い睡眠のためには、食事を3時間前までにとっておくこと2時間前くらいからスマホやパソコンの使用をやめて目を休ませることが大切。

お気に入りのアロマや優しい間接照明で、リラックスしてからベッドに入りましょう。

規則正しい、決まった時間の食事

決まった時間に食事をきちんととることも、腰痛改善に役立ちます。その際、腰痛に効果があると言われる食品を意識してとるといいでしょう。

具体的には血流改善に効果がある大豆製品、ささみや赤身の肉、さば。疲労回復にはお酢、梅干し、柑橘系の果物がおすすめですよ。

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まとめ

重い荷物を運ぶ作業や引っ越しで腰を痛める前に、できることはしておくと安心。

例えば、腰の痛みが気になる人は、作業の前にあらかじめサポーターを着けておくと、腰が支えられて作業がしやすくなります。もし腰を痛めてしまい、動かすのもつらくなった場合は、コルセットの使用も検討してみるとよいでしょう。

本記事の荷物の持ち上げ方や体をほぐすストレッチなどを参考に、荷物運びや引っ越しなどで腰痛にならない、悪化させないようにしましょう。

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