ウエストを「きゅっ」と引き締めるには、腹筋を鍛えることが重要です。また、腰痛の解消にも腹筋を鍛えることは大切なポイント。
でも、腰痛がある人が腹筋を鍛えようとすると、痛くてできないことがありますよね。
そこで注目なのが、お腹をへこませて行う「ドローイン」。
正しく行えば、ダイエットと腰痛の解消の両方が叶いますよ。皆さんもドローインを始めてみませんか?
ドローインでインナーマッスルを鍛えて、ウエストシェイプ!
ドローインを実践すれば、体のインナーマッスルを鍛えられます。やり方はとっても簡単!
- お腹をへこませる
- そのまま呼吸を繰り返す
たったこれだけ。特別な技術は必要ありません。これだけでインナーマッスル、腹横筋を鍛えることができます。
この腹横筋は「きゅっ」とくびれたウエストを作るのに最適。通常の腹筋運動では、鍛えにくい部分でもあります。
ドローインのメリットとして、「いつでもできること」「誰でもできること」「手軽でお金がかからないこと」が挙げられます。
寝たままでも通勤中でも、お腹をへこませて呼吸をするだけ。これなら、普段運動する習慣がない人やジムに通う時間がない人でも続けやすいですね。
簡単エクササイズで腰痛の緩和とダイエット
「寝た姿勢」と「立った姿勢」でのドローインの正しいやり方
いつでもどこでもできるドローイン。実は、正しいやり方があります。
どの体勢で行ってもトレーニング効果は変わらないとされているものの、ここではそれぞれの正しいやり方を説明しておきましょう。
ドローインを寝た姿勢で行う場合
最初は、仰向けに寝て行うことから始めるのがおすすめです。内臓の重さがかからない分、筋肉を動かしやすくなりますよ。就寝前や起床後の習慣にもGood。
- 仰向けに寝て、膝を立てる
- 手をお腹の左右に当て、腹式呼吸でお腹を動かす
- 息をゆっくり吐ききるように、お腹をへこませていく
- できるかぎりへこませた状態で、浅い呼吸を繰り返す。それを10~30秒間続ける
ドローインを立った姿勢で行う場合
少し慣れたら、通勤中もドローインでウエストシェイプ!猫背が気になる人は、腕を後ろで組むと肩こりの解消にもなりますよ。
- 足を肩幅くらいに開き、胸を張って姿勢を正す
- 背筋を伸ばして姿勢を正したまま、ゆっくりと息を吐く。下腹部からお腹をへこませていくイメージ
- 限界までへこませたら、浅い呼吸を繰り返して10~30秒間キープ
簡単なだけに間違えやすい、ドローイン失敗例
「お腹をへこませたまま、呼吸をするだけ」というドローイン。簡単ではあるものの、インナーマッスルを上手く動かせないと、体幹を鍛えることができません。
また、お腹をへこませる際に別のところに力が入ってしまうと、体のバランスを崩したり痛めたりする可能性も。
ドローインで効果を出すために、これでは失敗するという例をいくつか見ていきましょう。
腹直筋でお腹をへこませてしまう
「お腹をへこませる!」と意識するあまり、アウターマッスルである腹直筋でお腹をへこませてしまうのはNG。これでは、本当に鍛えたいインナーマッスルに力が届きません。
イメージは、風船の空気を抜くように圧力をかけること。確認方法として、へこませたときのウエストと立っているときのウエストを測ってみましょう。その差が7㎝以上になっていればOKです。
肩に力が入っている
インナーマッスルを鍛えるためには、極力ほかのところに力を入れないのもポイント。特に力が入りやすいのは肩。呼吸をする際に、力が入っていないか注意しましょう。
立っているときのドローインでは肩が上がりやすいので、ときどき自分の姿を鏡に映して肩が不自然に上下していないか、首がすくんでしまっていないかを確認するといいですよ。
反り腰や前屈みになっている
ドローインでは背筋をまっすぐに、正しい姿勢で行うことが大事です。体を曲げてしまうと腹横筋が動きにくくなったり、内臓の位置が正しく保てなくなったりしてしまいます。
また、慣れないうちはお腹をへこまそうとして前屈みになりやすいので、注意が必要。力を抜いて、体をラクにして行いましょう。
腹式呼吸になっていない
インナーマッスルを鍛えるためには、しっかりとお腹で呼吸することがポイント。お腹をへこませることに意識が行き過ぎて呼吸が止まりがちになったり、肩を上下させる胸式呼吸をしたのでは、ドローインの効果は表れません。
腹式呼吸は深く、意識的な呼吸。苦手な人はまず、腹式呼吸を練習してからドローインを始めましょう。
まとめ
ドローインでは、意識的に腹式呼吸を行います。
腹式呼吸が苦手な人は、座って行う場合には正しい姿勢になる座禅用のクッションを使用する、寝て行う場合にはタオルやクッションを膝の間に挟むとやりやすくなります。
自分のペースで、腰痛の解消とダイエットの両方が叶うドローインを実践してみてくださいね。