生理時の腰痛TOP

毎月やってくる生理。生理時に腰の痛みを経験したことがある女性は多いはず。

生理時の腰痛は、下半身が冷えるとさらにひどくなります。

でも、血行を促進して体を温めれば、生理時の腰痛を和らげることが可能です。

そこで今回は、生理に伴う腰痛への対策方法をご紹介します!

生理に伴う腰痛は、冷えによって悪化する!血行を促進して緩和を

生理時の腰痛1

毎月やってくる生理。生理痛や生理前症候群(PMS)に悩む人は少なくありません。

特に、生理時の腰痛を経験したことがある女性は多いでしょう。

生理時の腰の痛みや腰の重みは「冷え」によって悪化します。下半身が冷えることで、血行が悪くなり、痛みが増してしまうのです。

つまり、血行を促進して体を温めれば、生理時の腰の痛みや不快感を緩和できます。

体が冷えると筋肉が緊張し続けることで血行が悪くなり、疲労物質や発痛物質が流れにくくなって、体内に対流してしまいます。血行の悪さが原因で、腰の痛みや体のコリなどを招くことがあります。

特に、女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、体が冷えやすいです。冷え性体質を改善するためには、適度な運動を心がけて筋肉量の維持、増加を目指すことが大切です。

ここでは、生理による腰の痛みを緩和する方法をまとめてみます。

生理時の腰痛をひどくする冷えを防ぐ「3つ」の方法

体が冷えると血行が悪くなり、子宮筋が硬直しやすくなったり、骨盤内にうっ血が起こったりして、腰の痛みがひどくなります。

そこで、生理時はいつも以上に冷えを防止するようにしましょう。冷えを防止するおすすめの方法はこちらです。

暖かい服装をする
短いスカートや裸足は下半身を冷やすので、保湿性の高い下着をつけてしっかりと防寒しましょう。

貼るカイロなどで下腹部や腰を温めると、生理による腰の痛みが楽になります。

バランスのよい食生活にする
自己流のダイエットや食事制限は、生理痛をひどくしてしまいます。和食中心のバランスのとれた食事を心がけることで、体の冷えを改善できます。

体を温める炭水化物を適量とって、野菜や大豆製品を中心に魚や肉をバランスよく食べると、体を芯から温めることができますよ。

ストレッチをする
活動量を増やせば血行はよくなるので、月経痛を和らげることができます。

仕事中にイスに座ったままできるストレッチで腰回りの血行を促進すれば、痛みも緩和されます。

座ったままのストレッチは、イスに座って両足を少し開き、体の力を抜いて足の間に上体を入れ込むように前屈するだけでOKです。

生理中はぬるめのお湯に、ゆっくり浸かる

生理中はお風呂に入ることを敬遠する人も多いものの、お湯に浸かれば全身が効率よく温まり、血流が改善されます。

38~40度くらいのぬるめのお湯に、ゆっくり浸かるのが理想的です。

生理中はどうしても湯船につかりたくないという人は、足湯もおすすめです。足湯は足先からの冷えを改善してくれます。

なお、生理ではないときに体を冷やさないようにしてゆっくり入浴すると、生理痛が緩和されます。

腰痛が回復する、温湿布と温かい飲み物

生理による腰の痛みには、温湿布や温かい飲み物がおすすめです。

温湿布
生理による腰の痛みは、血行を促進することで痛みが楽になります。温湿布を下腹部や腰に貼ることで、痛みは緩和されるはず。

温かい飲み物
温かい飲み物を飲めば、体の芯から温まることができます。

カモミールティーやジンジャーティーなど、ハーブティーは胃腸の調子を整えたり、体を温めたりする効果があります。また、リラックス効果も得られるので、生理時にはおすすめですよ。

生理時の腰痛には、「アロマバス」「温湿布」「ツボ押し」で血行を促進

生理時の腰痛2

生理痛による腰の痛みや腰の重さは、ホルモンバランスを整えることで緩和されます。

ホルモンバランスを整える方法として、アロマはおすすめです。

アロマテラピーとは「アロマ(芳香)+テラピー(療法)」のこと。エッセンシャルオイル(精油)を用いて、心身のトラブルを穏やかに回復させ、リラックスできる自然療法です。

ここでは、生理時に行いたいアロマでのリラックス方法をご紹介します。

“ぽかぽか”アロマバス

夏場は38度、冬場は40度くらいのお湯に、天然塩と血行促進効果が期待できるエッセンシャルオイルを加えたアロマバスがおすすめです。

お風呂に浸かるだけでも血行を促進して冷えを改善でき、アロマの力が加わることでリラックス効果も得られます。

アロマバスにおすすめのエッセンシャルオイルは、ジンジャー・ユズ・タイム・ベルガモット・ゼラニウム・ラベンダー・オレンジなどです。

“じんわり”温湿布

温湿布は、生理時の腰の鈍痛に効果があります。直接痛みのある患部に当てるので、即効性が期待できます。

アロマオイルを用いた温湿布の作り方はこちら。温湿布は非常に簡単で、アロマの香りと温かさで心も体もポカポカになります。

  1. 洗面器に熱湯を入れて、エッセンシャルオイルを3滴ほど加える
  2. タオルを浸して、絞る
  3. 痛みのある患部にタオルを当てる

お湯を沸かすのが面倒なときには、レンジでもOK。濡らしたタオルをビニール袋に入れてレンジで加熱した後に、エッセンシャルオイルを1~2滴落として揉みこみます。

温湿布は10分程度続けると、ホルモンバランスの正常化に効果を発揮してくれます。

親指でできるツボ押しもおすすめ

生理時や生理前の腰痛は、プロスタグランジンという物質が関与しています。プロスタグランジンは子宮の収縮を促進して、経血の排出をスムーズにするホルモン。血管収縮作用があるため、腰痛やだるさ、冷えが悪化します。

ひどい腰痛のときには、深呼吸を意識的に行ったり、血行が促進されるストレッチやセルフマッサージを行ったりするとよいでしょう。

また、ツボ押しもおすすめです。特に、親指で押せるツボは押しやすく初心者にも簡単にできます。

腰痛に効く、親指で押すと効果的なツボはこちらです。

委中(いちゅう)
委中(いちゅう)は足にあるツボで、膝の裏側の真ん中にあります。

太渓(たいけい)・崑崙(こんろん)
足首にあるツボで、内くるぶしの出っ張っているところとアキレス腱の間の溝になっているところにあるのが、太渓(たいけい)、太渓の反対側の外くるぶしとアキレス腱の間の溝になっているところにあるのが、崑崙(こんろん)です。

これらのツボは、冷えにも効果があります。

中封(ちゅうほう)
中封(ちゅうほう)は内くるぶしの突起から、人差し指1本分前にあるくぼみにあります。背中の中央あたりが痛む場合に、特に効果的です。

腰腿点(ようたいてん)
腰腿点(ようたいてん)は手の甲の人差し指と中指、小指と薬指の骨の分かれ目、それぞれの中央にあります。

後谿(こうけい)
後谿(こうけい)は手の小指下にあるツボ。見つけやすく、1人でも手軽に押せます。

生理時の腰痛を緩和する、腰回りの血流をよくするストレッチもおすすめ

生理時の腰痛3

生理による腰の痛みには、ストレッチもおすすめです。停滞しやすい腰回りの血流をよくすることで、腰痛が緩和されます。

ここでは、生理による腰痛におすすめなストレッチのやり方をレクチャーします。

腰回し

  1. 両足を肩幅に開いてまっすぐに立ち、両手を腰に当てる
  2. 円を描くように腰をゆっくりと回す。このとき、足や上半身はなるべく動かさないようにする
  3. 左右5回×1日3セット、骨盤の動きを意識しながら行う

骨盤ゆらし

  1. イスに浅く腰掛けて、背中を伸ばして骨盤を立てる
  2. 息を吐きながらお腹をへこませて、背中を丸めて骨盤を後ろに傾ける
  3. 以上を、骨盤を後ろに揺らすイメージ10セット行う

足首の曲げ伸ばし

  1. イスに深く腰掛けて、足の裏を床にしっかりとつける
  2. かかとを床につけたまま、つま先だけ持ち上げて5秒間キープ
  3. ゆっくりとつま先を下ろして、かかとを持ち上げて5秒間キープ
  4. 以上を、背筋を伸ばして5~10セット行う

バタフライポーズ

  1. 床に座って、両足の裏を合わせてお腹の方へ引き寄せる
  2. 息を吐きながら、股関節から上体を前に倒す
  3. ゆっくりと息を吐き切り、上体を元に戻す

ねこのポーズ

  1. 両手と両足を肩幅に開き、四つん這いになる
  2. 息を吐きながら、おへそをのぞき込むように背中を丸める
  3. 息を吸いながら、頭を上げて背中を反らす
    ※目線は斜め上に
  4. 以上を、10セット行う
    ※背中を反らすときには、気持ちがよい範囲までにする

赤ちゃんのポーズ

  1. 仰向けになって、両手で両膝を抱えて、お腹に引き寄せる
  2. 頭を持ち上げて、膝と顎を近づける
  3. ゆっくり3回呼吸して、手をほどき、体を伸ばしていく

これらのストレッチは、食後2~3時間経過してから行いましょう。また、生理痛がひどいときには無理しないことが大切です。

なお、こちらの記事では腰痛を緩和しながらダイエットもできるというストレッチをご紹介。ぜひ、併せてチェックしましょう!

まとめ

生理時の腰の痛みや重さ、だるさは、体を温めることで症状が緩和されます。特に患部を直接温めれば、すぐに痛みは和らぎます。

今回ご紹介した対策方法で、生理時の腰の痛みを改善しましょう。

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