「誰かに背中や腰まわりをマッサージしてほしいけど、いつもお願いするのも気が引ける」
そんなふうに思うことって、あるよね?
僕なんか、腰痛がひどかったときには「孫の手みたいに、腰痛まわりを好きなときに、手軽に自分でマッサージできるものがないんだろう」って、ず〜っと思っていた。
そこで見つけたのが、筋膜リリースで有名なトリガーポイント(TRIGGERPOINT)というブランドから販売されている「マッサージボール」だ。
一見、テニスボールのような簡素な見た目をしているのだが、これが思いのほか、かなりイイ!
……ということで、みなさんにレビューをシェアしていきたいと思う!
「トリガーポイント マッサージボール」の基礎情報
総合評価 | ★★★★☆ |
---|---|
価格 | ★★★★★ |
使いやすさ | ★★★★★ |
期待度 | ★★★★☆ |
購入者のレビュー・評価 | ★★★★☆ |
理由 | 耐久性があること、滑りにくく使いやすいことを考えると、長く安心して使えるという点で高すぎるとは思わない。 持ち運びが便利でいろんなシーンで使えるから、使用頻度が高くなるのもよい。 僕の場合は、腰痛原因になっている箇所に運よくアプローチでき、前屈したときの腰の痛みが緩和した。 購入者の口コミもほとんどよいものばかりで、これまで購入してきた腰痛グッズのなかでも結構なお気に入りになっている。 |
商品名 | マッサージボール MB1 |
---|---|
価格 | 2,300円(税抜き) |
サイズ | Φ6.5cm |
重量 | 22g |
販売元 | ミューラージャパン株式会社 神奈川県横浜市中区山下町74番地1 大和地所ビル |
Tel | 045-651-7800 |
「トリガーポイント マッサージボール」は全身の筋肉や血管、「神経などを覆う薄い膜=筋膜」にピンポイントで刺激を与えて、体の柔軟性を高めてくれる、体のメンテナンスグッズ。
実は腰痛の原因として、筋膜のねじれやしこりが指摘されている。
たとえば、猫背や足を組む、同じ体勢でいることが多いなど、日常生活の悪い癖が重なって、筋膜はゆがみ、縮こまり、しこりやねじれになる。
すると筋肉が自由に身動きが取れなくなり、体のバランスが崩れて腰痛や肩こり、冷え性など、いろんな体調不良につながってしまう……。
さまざまな痛みの引き金、トリガーポイントをほぐしていこう意図で開発されたのが、このマッサージボールだ!
「仕事の合間や就寝前など、ちょっとマッサージが欲しいなってときに、手軽に腰まわりを楽にできるかも」という期待から、トリガーポイントマッサージボールを購入!
「トリガーポイントマッサージボール」の3種の違いとおすすめは?
トリガーポイントマッサージボールには「MB1」「MB2」「MBX」の3種があって、それぞれ大きさや使用できる部位が違う。
簡単に違いを紹介すると……こんな感じ。
「理想の座面の高さ」=「身長」×0.25−1
MBX・MB1(直径6.5cm)>MB2(直径12cm)
MB1・MBX:7か所、MB2:9か所
このなかで僕が購入したのは「MB1」だ。
シリーズのなかでもっとも一般的なこと、小ぶりなので会社や旅行先、出張先にも持って行けて使いやすそうというのが理由。
硬めの「MBX」とも迷ったけれど、口コミを見ると本格的なアスリート向きのような感じがしたので、そっちは「MB1」を使い慣れてからにしようかなと。
腰痛グッズマニア高橋が「トリガーポイントマッサージボール」を使ってみた!
「トリガーポイント マッサージボール」を使ってみて感じた、正直な感想を述べていこう!
手に取ってみると、テニスボールとの違いを実感
サイズ的にはテニスボールと変わらない。
だけど、触った感じが全然違う!
シマシマ部分は硬めにできていて、ボールの面を変えることで硬さ調整ができる。
使った瞬間「おぉ!」と思わず感嘆が上がる気持ちよさ!
表面は柔らかいけれど、テニスボールのように「ぐにゃっ」と変形することなく、しっかり押し込んでくれる。
テニスボールを使っていたこともあるけど、テニスボールだと一定の負荷がかかるとへこんで、奥まで入り込むような感覚がなかったんだよね。
「トリガーポイント マッサージボール」はほとんど弾力性がなく、芯が入っていて硬いので、全体重をかけても変形するようなことがない。
表面は柔らかく、滑りにくい素材でできているので「ツルツル」としないし、ゆっくり動いて安定感があってよい!
最初は痛いかなと感じたので、そんなときにはヨガマットやマットレスなどの上ですると○。
逆に刺激が物足りないなら、床に直置きして実践すると「ぐいぐい」押される。
「100均のボールやテニスボールでもいいんじゃね?」って思っていたけど……
ただのボールにしては「高い」よね(笑)。
正直なところ「高いなぁ〜」「テニスボールでもいいんじゃね〜の」なんて思っていた。
……が、実際に使ってみるとテニスボールよりも扱いやすく、耐久性もよい!
「定期的に使っていきたい」「本格的に使っていきたい」って考えているなら、損のない商品だ。
マッサージボールは持ち運びが楽なのがGood!
テニスボールと同じくらいの大きさなので、会社に持って行くにも邪魔にならないし、スペースも取らない。
僕の友達のなかに登山好きがいるんだけど、彼は登山にこのトリガーポイントマッサージボールを持って行って、キャンプ場で使っているんだとか。「疲れを持ち越しにくくなる」って絶賛していた!
腰痛でなかなか眠れないとき、寝つけないときにも役立つ
腰が張って起きてしまったり、腰痛によるコリやだるさでなかなか寝つけないなんてときもあるよね。
そんなときに「早く眠らないと」なんて考えるほど眠れなくなる悪循環に陥るので、眠ることを強制せずにマッサージボールを使うようにしてみた。
ベッドの上で腰まわりにあててゆっくりと動かしてみたり、圧をかけたままじっとしてみたり。
あとはついでにお尻や足のほうにも使うと、“ポカポカ”としてくる。
こわばった体がリラックスしていくようで、これだけで快眠できるとは言えないが、寝つきがよくなった。
「トリガーポイント マッサージボール」のお気に入りの使い方
ここでは僕が実践している、手軽にできる「トリガーポイント マッサージボール」の使い方を紹介していこう。
いろんな使い方については「トリガーポイントの公式ページ」にも紹介があるので、そっちも参考にしてほしい。
家にいるときの寝転がった使い方
(1)腰の右側の位置に、マッサージボールをセット
- 体の上下方向に5〜6往復ローリングする。
- 左側も同様に行う。
(2)マッサージボールに体重をかけながら、仰向けになる
- 少しずつボールを動かしながら、“イタ気持ちいいポイント”を探っていく。
- ポイントを見つけたら、膝を立てて今度は体を左右にゆっくり揺らすとしっかり指圧できる。
ボールを手に持って刺激する使い方
お尻の筋肉のコリや筋膜のゆるみがあると、腰痛が出やすいと言われている。
……ということで、半信半疑ながらもお尻まわりの筋膜リリースをしてみると……。
スゴイ!前屈したときの腰の痛みが「スーッ」と楽になる!!
ここでは、「トリガーポイント マッサージボール」を使った、お尻の筋膜や筋肉のほぐし方を紹介しよう。
ターゲットにしていくのは、中臀筋(ちゅうでんきん)と大臀筋(だいでんきん)の2つ。
それぞれの筋肉を見つけるのがちょっと難しいので、僕が見つけた簡単な見極め方を紹介。
(1)中臀筋の見つけ方
- ウエスト横に手を当てたときに感じる骨盤の出っ張っているところより、斜め下後ろ(お腹側じゃなくて)に手を当てる
- 手を当てている側の足を外転させたときに、「ぴくぴく」と筋肉の伸縮を感じられる箇所が中臀筋の付け根になり、ここが狙うべきトリガーポイントになる
(2)大臀筋の見つけ方
- 中臀筋から、そのまま後ろに横に指3本分の場所に手をずらす
- 今度は足を後ろに振り上げてみる。このとき、ポッコリと伸縮を感じられる箇所が大臀筋になる
中臀筋と大臀筋のそれぞれを「トリガーポイント マッサージボール」を手に持って、「コロコロと」該当箇所を刺激していく。
その後に軽く前屈や後ろに体を倒してみて、もし少しでも楽になっていたら、この箇所があなたにとっての腰痛の引き金(トリガー)になっていたことに。
イスに腰かけながらの使い方
尾てい骨の両側から1個づつ「トリガーポイント マッサージボール」を上に上げていき、肩甲骨あたりで体重をかける。緊張した腰が緩むのが分かるはず。
ひと休みしたいときに、そのまま会社のチェアでマッサージができるのはうれしい。
※上記で紹介したのは、個人的に効果が感じられた使い方だ。なので、効果に個人差がある点には要注意。
必ず体の様子を見ながら、安全第一でやりすぎることのないように!
まとめ
「トリガーポイント マッサージボール」は、テニスボールのように沈みこまず、しっかり押し込んでくれる。
人の手を借りなくても背中やお尻のマッサージや筋膜リリースができるので、かなりお手軽。
持ち運びは楽だし、すぐに取り出せちゃうので、僕は今でも愛用している。
正直値段は高いかなとも思ったけれど、これで腰痛が楽になった実感を得られたので、後悔はしていない。
外出先でも「ササッ」と体をほぐしたい人にとっては、とくに重宝するのではないだろうか。
実は、前にレビューした「トリガーポイント グリッド フォームローラー」も長年愛用している。
僕的にはマッサージマシンよりも、こういった腰痛の原因に根本からアプローチしていくような腰痛グッズのほうがおすすめだ。